外国人の機械設計エンジニアの技術・スキル・職種
2024.09.22
現在、機械設計エンジニアの採用市場は厳しい状況が続いており、特に専門的な知識と経験が求められる機械エンジニアは、売り手市場となっています。そもそも少子高齢化により、国内全体の機械設計エンジニアの人手不足が加速しており、需要の増している機械エンジニアにおいては人材の獲得競争がさらに激化しています。
こうした中で、外国人エンジニアの採用を検討する国内企業が増加しており、弊社へも企業様からのお問い合わせも増加傾向にあります。本記事では、これまでJOBs Japanにご相談いただいた、機械設計の職を探している外国人エンジニアの経験や技術についてまとめています。募集の際の参考にしていただければ幸いです。
1.外国出身の機械設計エンジニアについて
政府も「特定技能」や「高度人材」などの制度を設けることで専門的な知識・技術を持つ外国人材の受け入れを強化しており、企業側にとっても今後の採用活動にあたり、外国人の機械設計エンジニアの採用は重要な選択肢の1つになるといえます。
特に機械設計の分野では、中国やインド、ベトナムやミャンマーなどの東南アジア諸国など、さまざまな国のエンジニアからの就職の相談が寄せられています。
その中から、一例として弊社にて転職サポートをさせていただいた方の経歴を紹介させていただきます。例えば、インド出身の方で、インドの大学(機械工学部)を卒業後、日本のメーカーにて自動切断機の改善設計( AutoCAD )、コストダウン設計、機械の立ち上げに従事。お客様との打ち合わせ にも問題なく対応されていました。その後、3D CAD設計( Solidworks )、構造設計、試作業務の経験を積まれております。
またベトナム出身の方でベトナムの大学(電気・電子学科)を卒業後、日本のメーカーにてFA・メカトロ装置の制御設計業務に従事。お客様のご意向をうかがいながら図面修正、改善、製品に反映などの経験をされた方など実務経験豊富な人材が多数ございます。
以下の記事でも採用難易度や競合性についても調査データがございます。あわせてご参照いただけましたら幸いです。
2.必要なスキル・経験等
▼機械設計で用いるソフトウェア
AutoCAD 2D/3D、NX、SolidWorks、Inventor、NX、MATLAB、CATIA、Simulinkなど
▼大学での専攻科目
4大力学に関する知識「機械力学」「材料力学」「熱力学」「流体力学」
▼実務経験
・機械設計、製造および改良
・旋盤、フライス盤、ボール盤、マシニングセンタによる機械加工、溶接、研磨
・技術的な図面の読み取り、2D、3DCAD、CAM、CNC、CAE
・プロセスオートメーション、生産自動化
・自動車機関理論、自動車シャーシー理論、油圧空圧実習など
3.機械設計エンジニアの業界分野について
機械設計エンジニアのスキルを活かせる仕事は幅広く、業界で分ますと、造船、家電・通信機器・電子部品、航空、建設機械、産業機械(半導体製造・工作機械・ロボット)、重工業、自動車、医療機器など、非常に多岐に渡ります。
4.求職者ご支援の実例
ベトナム出身の機械設計エンジニアの方の採用事例を紹介させていただきます。こちらの方はベトナムの大学で機械工学を専攻し、日本語N2およびTOEIC700点以上の語学力を持っています。卒業後、日系メーカーでAuto CADを使用して製品設計や評価、さらに日本本社との折衝業務を担当。その後、日本で配電盤の設計業務に従事し、大手自動車部品メーカーに就職。現在は、テスト工程を含む設計開発を担当しながら、プロジェクトリーダーとして進捗管理や後輩の育成にも携わっています。
当人の日本語能力はN2ですが、実際の会話レベルはN1相当で、日常業務においても流暢に対応。さらに英語のスキルも向上させるため、日々努力を続けています。このような意欲的な姿勢から、今後のグローバルな活躍が期待されています。
さいごに
詳細にご興味がある方は 弊社求職者一覧 より確認が可能でございます。またご希望のエンジニア人材に関するご相談がございましたらぜひお問い合わせ下さい。
当社JOBs Japanでは、日本でさらに活躍したいと意欲の高い外国籍エンジニアの方々の転職サポートをしています。精度の高い求人、意欲の高い求職者様よりご相談をいただいていますので、新たな経験者採用のチャネル・ルートを検討の方はご連絡いただければ幸いです。
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