年収300万円台で、電気設計、PLC、回路設計の海外の若手エンジニアを採用する
2024.08.28
年収300万円台の条件で、電気設計やPLC、回路設計に関する海外の若手エンジニア(新卒に近いレベルの人材)の採用を考えてみたい。方針は、現地での直接採用を行うことで、日本国内の不足する即戦力を補うこと。
このテーマについて、課題、ポイント、どの国籍をターゲットにすればいいのか、整理しました。
目次
日本人の若手の電気エンジニアの採用が困難になってきている背景
1. 電気電子工学を専攻する学生数自体が減っている、また機械電気工学系コース提供の大学が減っている、その分、情報通信系の学部が増えている。IT業界への流れ(理系全般に言えることですが、ITエンジニアとして就職する人材が増えている)。国もDXの流れで、IT分野の人材の育成に力を入れている。
2. 工業高校卒業者の採用に大手・中堅が注力し始めている、結果、求人倍率は20倍に
近年の若手人材の採用難により、大手企業が採用に注力しており、特に地方で近隣に大手の工場があるエリアなどは、人材がそちらに流れています。採用激化の結果、工業高校卒業の求人倍率は20倍
このような背景から、20代の若手エンジニアを海外に求める企業が増えています。
ターゲットとすべき東南アジアの国籍
ベトナム:
若手エンジニアが多く、技術系教育も盛んです。日本語教育にも力を入れており、日本で働くことに関心を持つ人材が多いです。
賃金水準が日本よりも低いため、年収300万円台でも魅力的なオファーと感じられることが多いです。
インド:
技術系人材の供給が豊富で、英語力が高いことが特徴です。特にソフトウェアやPLCの知識に長けた人材が多いです。
日本での就労に興味を持つ人も多く、賃金も比較的低い傾向にあります。
フィリピン:
エンジニアリングやITの教育が発展しており、英語能力が高いです。文化的にも柔軟で、日本での就労に対する関心も高いです。
給与水準が低めで、日本の年収300万円台は十分に魅力的です。
インドネシア:
技術教育が盛んで、日本での就労を希望する若手技術者が多いです。日本語教育にも取り組んでいる人が多く、日本文化にも比較的適応しやすいです。
これらの国をターゲットにすることで、コストを抑えながらも優秀な若手エンジニアを採用し、日本国内の人材不足を補うことが可能です。
現地での年収面、300万円台での採用可能性について
東南アジアの国々で電気設計エンジニアを採用する際のオファー年収は、現地の給与水準や生活コスト、企業が提示する条件によって異なりますが、以下が目安です。
総括
ベトナムやインドネシアでは、現地の電気設計エンジニアの年収は比較的低く、日本企業が提示する年収300万円台のオファーは魅力的です。
フィリピンやタイ、マレーシアでは、年収レンジが高めですが、それでも日本企業のオファーは競争力があります。
1. ベトナム
現地での年収: 約7,000〜15,000米ドル(約100万〜220万円)
詳細: ベトナムでは、製造業が発展しており、電気設計エンジニアの需要が高まっています。経験の浅いエンジニアの年収は低めですが、経験を積んだエンジニアは年収20,000米ドル(約300万円)に達することもあります。
2. フィリピン
現地での年収: 約8,000〜18,000米ドル(約120万〜270万円)
詳細: フィリピンでは、ITやBPO分野が主ですが、電気設計エンジニアも需要があります。経験豊富なエンジニアは20,000米ドル(約300万円)以上の年収を得ることもあります。
3. インドネシア
現地での年収: 約6,000〜15,000米ドル(約90万〜220万円)
詳細: インドネシアでは、製造業の成長とともに、電気設計エンジニアの需要が増加しています。経験年数や業界によって年収は変動しますが、上限は他国に比べてやや低めです。
4. タイ
現地での年収: 約10,000〜25,000米ドル(約150万〜370万円)
詳細: タイは自動車産業や電子機器製造業が盛んであり、電気設計エンジニアの給与も比較的高いです。大手企業や外資系企業で働くエンジニアはさらに高い年収を得ることが可能です。
5. マレーシア
現地での年収: 約12,000〜30,000米ドル(約180万〜450万円)
詳細: マレーシアは多国籍企業が進出しており、電気設計エンジニアの給与水準も比較的高いです。特に英語力があり、国際的なプロジェクトに従事するエンジニアは、高めの年収を得ることができます。
総括
ベトナムやインドネシアでは、現地の電気設計エンジニアの年収は比較的低く、日本企業が提示する年収300万円台のオファーは非常に魅力的です。
フィリピンやタイ、マレーシアでは、年収レンジが高めですが、それでも日本企業のオファーは競争力があります。
これらの国々では、日本での採用が非常に魅力的に映るため、年収300万円台のオファーで優秀な人材を引き寄せることが可能です。
東南アジアの若者が日本の製造業を志す背景、日本に来たいモチベーション
日本企業の技術力へのリスペクトと憧れ
日本の製造業界が誇る技術力は、世界中のエンジニアたちにとって大きな魅力です。特に、自動車やバイクといった分野での日本の技術は、彼らのキャリア選択において重要な要素となっています。外国人エンジニアたちは、幼いころから母国で日本製品に触れ、その高い品質や性能に感銘を受けて育ってきました。そのため、「日本のものづくりの現場で働きたい」と考える人が多いのです。
彼らが日本でのキャリアを選ぶ理由の一つに、先進的な技術に触れる機会が挙げられます。日本の製造業は、常に世界の最先端を走っており、新しい技術やプロセスに挑戦する場が豊富です。外国人エンジニアにとって、日本での勤務は自己成長の絶好の機会であり、自らの技術力をさらに高めるためのステップと捉えられています。
また、日本の製造業には、細部にまでこだわる姿勢や品質管理の徹底が根付いています。こうした文化に共感し、自身のスキルを磨きたいと考えるエンジニアは少なくありません。彼らは、ただ単に仕事をこなすのではなく、日本の「ものづくり精神」を学び、そこに自身の価値を見出すことを目指しています。
日本語教育により定着面のサポート
しかし、技術力が高い一方で、日本語力が課題となることが多いのも事実です。技術的なスキルは申し分なくても、日本語でのコミュニケーションがスムーズにいかない場合、職場での連携が難しくなることがあります。これに対して、企業側はオンラインの日本語レッスンを活用し、外国人エンジニアの日本語力をサポートする取り組みを行っています。
弊社では現場で使えるビジネス日本語力を身につけさせるためのカスタマイズレッスンなどのサービスも提供しており、外国人エンジニアが仕事で活躍できる日本語学習支援もおこなっています。より詳しく知りたい方は日本語オンラインスクールサイトをご参照ください。
外国人エンジニアが日本で働くことを希望する背景には、日本の技術力に対する強い憧れと、それを自らの手で支えたいという情熱があります。彼らのこうしたモチベーションを活かすためにも、日本の企業は積極的に受け入れ体制を整える必要があります。これにより、製造業界に新たな風を吹き込み、さらなる発展を目指すことができるでしょう。
当社JOBs Japanでは、日本でさらに活躍したいと意欲の高い外国籍エンジニアの方々の転職サポートをしています。精度の高い求人、意欲の高い求職者様よりご相談をいただいていますので、新たな経験者採用のチャネル・ルートを検討の方はご連絡いただければ幸いです。