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中国人機械・電気エンジニアを採用|特徴やデメリット、手法を紹介

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中国人機械・電気エンジニアを採用|特徴やデメリット、手法を紹介

執筆・監修:村元康太郎
JOBs Japan株式会社 代表。大手インフラ企業のIoT製品の営業・マーケティング部門にて4年間従事した後、日本語オンラインスクール、JOBs Japanを創業。
製造業で働く外国人社員を中心に1000人以上の外国人に対して日本語学習サポートや、世界15カ国出身・100人以上の機械・電気・ITエンジニアの転職支援など豊富な実績を持つ。

「若くて実務経験のある機械・電気エンジニアが採用できない…」

という悩みを抱えているものづくり業界の人事担当者の方は多くいらっしゃるでしょう。

そもそも日本は工科系の学生が少なく、工科系学部を卒業してもITなど製造業以外の業界に就職することが多いなどの理由で、機械・電気エンジニアの数は少なくなっています。

そういった事情の中で、外国人機械・電気エンジニアの採用を選択される方も増えています。

中国に関しては清華大学や北京大学などの優秀な工科学部を持つ大学を卒業した優秀な方々の多くが海外就職を望んでいることが特徴の一つ。

というのは、中国国内の就職難が深刻な問題となっているためです。

こういった背景を踏まえると、中国人エンジニアの採用は、長く人材不足である日本の製造業には良い選択肢だと言えるでしょう。

今記事では、外国籍機械・電気エンジニアに特化した人材紹介サービス「Monozukuri JP」を展開する弊社が

・中国人エンジニアの特徴
・中国人機械・電気エンジニアを採用するメリット/デメリット
・採用する際の注意点
・中国人機械・電気エンジニアを採用する手法
・受け入れるときのポイント/注意点

など、人材探しから採用した後のポイントまで含めて解説していきます。

中国人機械・電気エンジニアの特徴

年収はスキル・日本語レベル・日本での実務経験によって変動

外国人機械・電気エンジニアの場合は年収はおもに以下の3つの要因によって変動します。

  1. スキル
  2. 日本語レベル
  3. 日本での実務経験

例えば現場補助やCAD操作・加工オペレータ業務など比較的難易度の低い業務をこなせるスキルを持っていて、日本での実務経験が1~3年、日本語レベルはJLPT N3~N2の場合はオファー年収が300~400万円に。上記の表ではタイプ1に当てはまります。

3D CAD設計や設計変更、使用環境検討や客先との仕様確認などより難しい業務をこなすスキルがあり実務経験が長く日本語力もN2以上と高い場合は年収は420万円以上、高くて600万円ほどまで上昇。

さらに高いスキルを持っていて業務経験も長い場合は800万円ほどまで年収がアップしていくイメージとなります。

スキル|優秀な方が多い&海外就職者が多い

優秀な中国人エンジニアの多くが海外就職を望んでいることが特徴の一つです。中国には清華大学や北京大学などの優秀な工科学部を持つ大学が多数存在し、優秀な人材を輩出しています。

しかし、中国国内の就職難が深刻な問題となっており、2022年の大卒者の就職率は76.7%と過去最低を記録しました。優秀な学生でも国内で希望の仕事が見つからず、海外就職を目指す傾向にあります。

中国の大卒者の海外就職希望率は2018年に24.6%に上り、近年さらに高まっています(中国教育部データ)。日本は地理的に近く、語学の壁も比較的低いため、多くの中国人エンジニアが就職先として日本を選択しています。

一方の日本の製造業では深刻な人材不足が続いており、外国人エンジニアの受け入れ拡大を図る動きが加速しています。

こういった流れを踏まえると、優秀な中国人エンジニアの活用は、人材不足が続く日本のものづくり業界にはとても良い選択肢だと言えるでしょう。

日本語力|世界で最も日本語学習者が多い

中国では、日本のポップカルチャーへの関心や科学技術への興味、そして質の高い日本語教育の環境などから、多くの人が日本語を学ぶ傾向にあります。

1998年から2018年にかけて、中国の日本語教育機関数は2.2倍に増加し、特に2003年から2006年は顕著な増加がありました。2021年度の調査では100万人を超える学習者がいたことから、学習者数も着実に増加していると言えます。

このように、中国における日本語学習者の多さは、単に人口が多いだけでなく、日本語・日本文化への高い関心と良好な学習環境が要因になっていると考えられます。多くのエンジニアも、このような背景から日本語をある程度は理解できる傾向にあります。

日本企業が中国人エンジニアと円滑にコミュニケーションを取れることは大きなメリットであり、今後の活用が一層期待されます。

参考:https://meisei.repo.nii.ac.jp/record/2693/files/LA-no.3-01a10.pdf

中国人の英語力は日本人と同程度

中国人の英語力は世界的な基準で見ると決して高くはありませんが、日本人とはほぼ同程度のレベルにあります。

2023年のEF EPI英語能力指数で、中国は世界ランキング82位と「低い」範囲に分類されています。一方、日本は87位と中国とほぼ同じ順位です。つまり、中国人と日本人の英語力には大きな差はなく、双方とも「英語が堪能な人とそうでない人がいる」状況と言えます。

したがって、中国人エンジニアを採用する際は、個々の英語スキルをきちんと確認し、必要に応じて研修などのサポートを行うことが重要になります。

全体として見れば英語力は決して高くないものの、適切な対応によって英語でのコミュニケーションは可能と考えられるでしょう。

参考:https://www.efjapan.co.jp/epi/

文化面|「面子」などの配慮が必要

中国人エンジニアを採用する際には、文化的な違いから生じる配慮点があります。主なものとして、以下の2点が挙げられます。

  1. 明確な自己表現を重視する傾向がある。世界最大の人口大国で生きる上で自己主張が重要だったことに起因すると言われています。
  2. 「面子」を重んじる文化 中国では「面子(めんつ)」と呼ばれる、体面や名誉を重んじる文化があります。そのため、失敗や問題を公の場で認めたり、叱責されることを好まない傾向があります。

ただ一方で、プライベートな場所では反省や謝罪をきちんと行うなど、日本人と共通する価値観も備わっています。

つまり、中国人エンジニアには、自己主張する一方で「面子」を大切にする文化的背景があります。

この点を理解し、適切な配慮を行うことで、お互いの価値観の違いを乗り越え、高い生産性を発揮できる職場環境を整備できるでしょう。

文化の違いは確かにありますが、お互いを理解し尊重する姿勢があれば、決して障壁にはなりません。中国人エンジニアの活用は、日本の製造業の国際競争力強化に大きく貢献するはずです。

中国人機械・電気エンジニアを採用するメリット3つ

優秀な人材を獲得しやすい

中国人機械・電気エンジニアを採用する最大のメリットは、優秀な人材を比較的獲得しやすい点にあります。

上述の通り中国には清華大学や北京大学などの優秀な大学が多数あり、電気設計・機械設計に関する高度な専門スキルを備えた人材が多数輩出されています。

しかし、中国国内での就職難から、こうした優秀な人材の中には海外での就職を希望する者が少なくありません。

一方、日本国内で同等の高度な専門性を持つエンジニア人材を採用しようとすると、人気企業への採用ラッシュなどから非常に困難な状況があります。

このように、中国の優秀なエンジニア人材が日本への就職を希望している状況を活かせば、国内人材で補いきれない高度な専門スキルを有する人材を、比較的容易に確保できる可能性があります。

日本語力が高い傾向がある|漢字への抵抗がない

中国人は日本語力が高い傾向があり、他の国籍の方よりも現での日本語(特に文書)に慣れるスピードが速いです。

そもそも、全体として日本語力が高い傾向があります。

中国は世界で最も日本語学習者が多い国で、2021年度の調査で100万人以上が日本語を学んでいました。このため、中国人エンジニアは日本語をある程度理解できる者が多く、言語の壁を比較的乗り越えやすいといえます。

また、漢字への抵抗感がないこともメリットの1つ。中国も漢字文化圏であるため、漢字の読み書きに対する抵抗感がありません。

製造業では仕様書や設計書など漢字が多用される文書が数多くあり、こうした文書を他の圏域出身者よりもスムーズに読み書きできるメリットがあるでしょう。

実際、中国人エンジニアの中には日本語能力試験N2〜N1に合格できるレベルの日本語力を持つ者も少なくありません。

つまり、中国人エンジニアの採用は、言語の壁を最小限に抑えられるため、スムーズな人材活用が期待できます。現場での指示伝達や技術文書のやり取りなどがスムーズに行え、コミュニケーションコストを大幅に削減できるでしょう。

中国人機械・電気エンジニアを採用するデメリット

1. 日本人よりも時間的コストがかかる|ビザ申請など

デメリットの1点目として、中国人エンジニアを採用する際には、ビザ取得のための時間的コストがかかる点が挙げられます。

具体的には、企業側で以下のようなビザ申請の手続きが必要となります。

  • 申請書類の準備と提出
  • 入国管理局などとのやり取り
  • 在留資格認定証明書の取得
  • 在留資格申請

これらはすべて日本人を採用する場合には不要な手続きであり、外国人の採用には追加の時間とコストがかかるデメリットがあります。

一方で、人材紹介会社を活用すれば、紹介と同時にビザ申請の代行サービスを受けられるケースもあります。このようなサービスを利用することで、企業の手間を大幅に省くことが可能です。

初期コストはかかりますが、一旦中国人エンジニアが在留資格を取得できれば、その後は日本人と同等の雇用が可能に。

優秀な中国人エンジニアの採用・確保のメリットを鑑みれば、ビザ取得の手間は十分に補填できる価値があると言えるでしょう。

2. さまざまなサポートが必要

外国から中国人エンジニアを採用する場合、言語や文化の違いから生じる様々な課題に対応するサポートが必要になります。

中国人エンジニアが日本での生活に馴染めず、早期に退職してしまうリスクを避けるためには、定期的なヒアリングを行い、問題や困難を早期に把握・解決することが重要です。

具体的には、以下のようなサポートが必要となる可能性があります。

  • 住居探しの支援
  • 生活面での支援(銀行口座開設、携帯電話契約など)
  • メンタルヘルスケア、カウンセリングなどのメンタルサポート

加えて、文化的な違いから生じるギャップに適切に対応することも欠かせません。

時間感覚、上下関係の考え方、表現方法、評価基準など、お互いが最も仕事をしやすい環境を作る配慮が必要不可欠です。

こうしたサポートには、人的・時間的・経済的な追加コストが発生する可能性があり、企業にとってデメリットとなります。しかし、優秀な中国人エンジニアの採用・定着のためにはこの投資は避けて通れません。

社内にリソースがない場合は専門の業者に頼み手間を削減するなどの検討も必要です。

3. 専門用語は追加教育が必要

中国人エンジニアを採用する際には、日本語力に加えて、製造業特有の専門用語についての教育が必要となるでしょう。

例えば、「工程内不良品」「金型」「パレット」などの用語は、製造業の現場で頻繁に使用されますが、こうした専門用語を十分に理解している中国人エンジニアは少ないことが予想されます。

そのため、入社後に製造業の専門用語や業務フローについて、追加の教育を行い、理解を深めてもらう必要があります。

このように、中国人エンジニアを採用する場合には、日本人エンジニアと比べて追加の手間やコストがかかる可能性があり、デメリットとなります。

しかし、適切な教育を行うことで、中国人エンジニアの高い能力を最大限に活用できるようになります。このデメリットを適切に管理することで、むしろ優秀な中国人エンジニアの採用は企業にとって大きな利点となり得ます。

言語や文化の違いを乗り越えるための投資は避けられませんが、それを上回る高い付加価値が中国人エンジニアからは生み出せると期待できるのです。

中国人機械・電気エンジニアを採用するときの注意点

採用時に目標とする日本語力はさまざま

中国人機械・電気エンジニアを採用する際の注意点として、目標とする日本語力レベルの設定が重要になります。

一般的に日本語能力試験(JLPT)が指標として用いられますが、JLPTは「会話以外」の日本語運用能力を測るテストです。N1やN2の資格を持っていても、実際の会話能力が伴っていないケースが多くあります。特に、N2取得から時間が経過していれば、会話レベルはN3相当に低下している可能性もあります。

製造業では日本語の理解不足が重大な事故につながるリスクもあるため、会話力の評価と研修は欠かせません。弊社が運営する日本語オンラインスクールでは、「10段階の会話レベル」を設け、客観的な会話力評価を行っています。

多くの大手企業では採用時にレベル8以上、中小企業ではレベル5~7を目安にしているケースが多いようです。重要なのは、現在の会話レベルと目標レベルを社内で共有し、一般的には最終目標をレベル7、8(JLPT N2相当)に設定することです。

つまり、中国人エンジニアの日本語力は、JLPTの点数だけでなく、実際の会話力も適切に評価し、現場に応じた目標レベルを設定することが求められます。入社後の研修計画も合わせて立案する必要があります。

参考までに、弊社が運営する日本語オンラインスクールでレッスンを行っている生徒さんの会話レベルが実際にわかる動画をここに掲載しておきます。この動画が「どのレベルの日本語レベルを目標とするか」を決定する際の目安になれば幸いです。

会話レベル4、製造業の技術者(インドネシアご出身)
https://www.youtube.com/watch?v=5bHNCtALKYo 

会話レベル5、ITシステム開発の技術者(ベトナムご出身)
https://www.youtube.com/watch?v=_Juie2skHhk 

会話レベル6、ITシステム開発の技術者(中国ご出身のエンジニア)
https://www.youtube.com/watch?v=73Hw6ZAqsdk 

会話レベル8、ITシステム開発の技術者(中国ご出身のエンジニア)
https://www.youtube.com/watch?v=3oxF5NKSqSI 

弊社では、法人向けのビジネス日本語教育サービスも展開しています。外国人エンジニアを採用する際にに気になる「日本語の教育はどうすれば良いのか」「うちは専門的な用語を多く使う職場だが大丈夫なのか」などの日本語力の悩みを一気に解決することが可能ですので、気になる方はぜひご相談くださいませ。

→無料で問い合わせる

契約面の注意点|契約・規則について伝える

中国人エンジニアを採用する際は、契約内容や就業規則、企業文化について詳細に説明する必要があります。日本での就職について採用前の理解が不十分な場合があります。事前に、以下の点を十分に説明しておくことが求められます。

  • 給与体系・手当・賞与等の待遇内容
  • 就業規則・服務規程
  • 企業の方針・ビジョン
  • 企業文化・コミュニケーション習慣 など

待遇面の注意点|給与やキャリアパスについて明示する必要がある

中国人エンジニアの給与や労働条件については、日本の労働基準法を遵守する必要があります。外国人への差別的な待遇は避けるべきです。

また、近年の中国では転職を頻繁に行う「ジョブホッピング」の傾向が顕著になっているとの報告もあります(商経学叢 第65巻第5号)。優秀な中国人エンジニアの定着を図るには、以下の点にも配慮が必要でしょう。

  • 適正な評価・処遇
  • キャリアアップの明確な道筋
  • 研修機会の提供
  • 長期的な処遇への期待に応える制度設計

こうした待遇面での適切な対応によって、中国人エンジニアのモチベーションとロイヤリティを高め、長期的な活躍を期待できます。

人材の獲得と定着には、契約・待遇面での細やかな配慮が欠かせません。中国人エンジニアの特性を踏まえた対策が何より重要となります。

サポート面の注意点|日本語や教育法などのサポートが必要

サポート面での注意点も重要です。特に以下の2点が挙げられます。

まずは日本語のサポート。

中国人エンジニアが苦手とする日本語の発音に対するサポートが必要です。具体的には、促音(っ)、撥音(ん)、長音(ー)などが挙げられます。

これらは音の長さが特徴的で、中国語にはない発音となります。適切な指導と練習の場を設けることが大切です。

次に文化的配慮です。

 中国では「面子」を重んじる文化があり、公の場での叱責や失敗の指摘を避ける傾向にあります。人前で直接的な叱責をすると「侮辱」と受け止められかねません。

また、上下関係がフラットで率直な意見交換をする習慣もあり、日本の企業文化とはギャップがあります。

こうした文化的違いを理解し、適切に配慮したコミュニケーション方法やフォローアップが求められます。例えば、個室での指導、フィードバックの方法工夫、多角的な意見吸収など、柔軟な対応が必要不可欠です。

加えて、言語や生活習慣の違いから来る課題に対処するため、以下のようなサポートも検討する必要があります。

  • 生活面でのサポート(住居、銀行口座、携帯電話契約など)
  • メンタルヘルスケア、カウンセリングなど

中国人機械・電気エンジニアを採用する方法

中国人エンジニアを採用するためには、効果的な手法を選択し、適切なアプローチを行うことが重要です。以下では、中国人エンジニアの採用におすすめの方法をいくつか紹介します。

採用手法費用手間サポート
人材紹介やや高い少ないあり
Web求人サイト普通普通なし
自社サイト安い多いなし
SNS安い普通なし
知人からの紹介安い普通なし

おすすめの採用方法は2つ。

まずは外国人エンジニア特化の人材紹介サービス専門の人材紹介サービスです。求めるスキルを持った中国人エンジニアを効率的に探すことができます。加えて、就労ビザの申請サポートも受けられるケースが多く、スムーズな採用プロセスが期待できます。

一方で、人件費がかかる分、費用負担は発生します。しかし、自社で求人活動を行う場合の人件費を考えると、むしろ人材紹介サービスを活用した方が安価になる可能性も十分にあります。

2つ目はLinkedIn。 LinkedInはプロフェッショナル向けSNSとして、世界中の優秀な人材が集まっているプラットフォームです。求人掲載側が無料で利用でき、スカウトのための高度な検索機能も備わっています。

課題は、求職者とのマッチングに手間がかかる点です。しかし、オンライン上でスムーズなコミュニケーションが可能なため、効率的なアプローチが期待できます。

一般求人サイトは、外国人エンジニア特化の人材がそもそも少ないため、おすすめできません。

いずれの方法を選択するかは、採用コスト、求める人材のレベル、社内のリソースなどを総合的に勘案する必要があります。特に高度な専門スキルを求める場合は、人材紹介サービスの活用がより現実的な選択肢となるでしょう。

優秀な中国人エンジニアの確保は、日本の製造業の国際競争力の鍵を握ります。効果的な採用方法の検討が何より重要となります。

LinkedInを使用した外国人採用については、詳しくは以下の記事をご覧ください。

LinkedInを外国人採用に活用する方法|プロが教えるコツ

なお、中国国内で人気のあるSNSといえばWeibo(ウェイボー)やRed(紅小書)ですが、いずれもリクルーティングには適していません。

一般的にエンターテインメントや日常生活の共有に重点を置いており、ビジネス向けの機能が限られているためです。

受け入れるときのポイント

専門用語は入社後に教える

中国人エンジニアは日本語能力は高くても、経験者でない限り製造業特有の専門用語には不慣れなケースが多いです。

「デジタルアシスト制御」や「剛体」、「きり穴」や「求積図」など電気設計、機械設計、CADなどに関連する専門用語については、入社後に追加の研修が必要になります。

企業側では、こうした専門用語を丁寧に教え、スムーズな業務遂行を支援する体制を整備することが重要です。

幸いなことに、中国の方々は漢字への抵抗が少なくなっています。初めてみた単語でもなんとなく意味がわかるケースも多いため、他の国籍の偏りは教育コストは低くなる傾向があります。

企業文化や慣習のすり合わせ

日本の「有給休暇」「代休」「振替休日」など、中国にはない独自の制度があります。中国人エンジニアにとってはこれらが新しい概念なので、制度の存在とその背景を丁寧に説明し、相互の理解を深める必要があります。

また、中国では「春節(旧正月)」や「清明節」など、日本になじみの少ない祝日や休暇文化があります。こうした文化的違いを理解し、可能な範囲で最大限の配慮を行うことが、定着率の向上やモチベーション維持につながるでしょう。

言語や制度、文化の違いは避けられませんが、お互いを理解し尊重する姿勢があれば必ず乗り越えられます。中国人エンジニアに対する適切な研修と配慮は、円滑な人材活用と高い業務パフォーマンスの実現に欠かせません。

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