電気設計エンジニアとしての職務経歴書作成方法と修正ポイント
2024.10.26
日本の製造業メーカーで電気設計エンジニアとして就職をする場合、効果的な職務経歴書の作成が重要です。特に、採用担当者が注目するポイントを押さえながら、技術的なスキルや実績を具体的にアピールする必要があります。ここでは、外国人エンジニアが書類選考を通過しやすくするための職務経歴書の書き方と修正ポイントについて、具体的な例を交えながら解説します。
職務要約を明確にする
【書き方例】
“私は、5年以上にわたり電気設計エンジニアとして、主に産業用機械の制御システム設計に従事してきました。日本での勤務を通じて、Pneumatic Control SystemsおよびPLCプログラミングにおける豊富な経験を有し、国際的なチームと協力して効率的なプロジェクト遂行を実現しました。直近では、IoT対応の製品開発に携わり、生産性向上に貢献しました。”
ポイント:
キャリアの概要は、読んですぐに自分の強みや経験が理解できるように簡潔かつ具体的に書くことが大切です。ここでのポイントは、どの分野の電気設計を担当してきたのか、使用してきたツールや技術、直近のプロジェクト内容を簡潔に記載することです。特に、日本企業が求めるコミュニケーション能力やチームワークスキルもアピールしましょう。
技術スキルセクションの作成
電気設計エンジニアとして、使用可能な技術やツールをリスト形式で記載しましょう。具体的なツール名やスキルレベルを示すことで、即戦力としてのアピールが可能です。
【技術スキル】
- CADソフトウェア: AutoCAD, EPLAN Electric P8
- プログラミング: PLC (三菱, オムロン), C言語, Python
- 電気回路設計: 高周波回路, アナログ回路, デジタル回路
- プロトコル: Ethernet/IP, Profibus, Modbus
- 安全規格: IEC 60204-1, CEマーキング, ISO 13849
ポイント:
ここでは、採用担当者が重視する技術的なスキルや使用ツールの実績を具体的に書きます。日本の製造業で使われるCADやPLCの種類を示し、具体的なモデル名や規格を含めることで、即戦力となることを強調しましょう。
職務経歴の具体的な記載方法
実際に行った業務内容は、単なる職務内容の羅列ではなく、プロジェクトの成果や貢献度を具体的な数値や事例で示すことが重要です。
書き方例:
“【職務経歴】
会社名: ABC電機株式会社
期間: 2019年4月~2024年3月
役職: 電気設計エンジニア
業務内容:
- 自動車部品製造用生産ラインの電気設計を担当し、システムの効率化を実現。生産効率を15%向上させ、コスト削減に貢献。
- 高周波回路設計を行い、IoT対応デバイスの開発プロジェクトに参加。設計の最適化により、製品の電力消費を20%削減。
- 海外チームと連携し、国際規格(IEC 60204-1)に準拠した安全設計を実施。製品の安全性を強化し、CEマーキングを取得。”
ポイント:
外国人エンジニアがよく陥りがちなのが、具体的な数値や成果を示さず、単に「設計を担当しました」といった説明に留まることです。どのようにプロジェクトに貢献したのか、成果を数値で表現することが、採用担当者にとっては重要な判断材料となります。成果を強調することで、自分がもたらした価値を具体的にアピールしましょう。
日本語の表現に注意する
外国人エンジニアが日本語の職務経歴書を作成する際、注意が必要なのは文法や言い回しです。日本語特有の敬語やビジネス表現に不安を感じるかもしれませんが、ここではシンプルな言い回しでわかりやすく表現することを心がけましょう。
よくある間違い:
- 「担当しました」や「実施しました」という表現を過度に使用しがちですが、同じ表現が続くと単調になります。
- 数字や具体的な内容を省略してしまうと、読者に具体的なイメージが伝わりにくくなります。
修正例:
- 「設計を担当しました」→「〇〇システムの設計を担当し、納期を2週間短縮しました」
- 「実施しました」→「実施し、〇〇の効率化に貢献しました」
書類選考で通過しやすくするためのポイント
日本語力をアピール
採用担当者は、日本でのコミュニケーションがスムーズにできるかを重視します。もし、ビジネスレベルの日本語を使える場合は、日本語能力試験(JLPT)N1またはN2などの資格を明記しましょう。
日本の製造業界特有の経験を強調
日本の製造業では、品質管理や安全規格の遵守が重視されるため、これらに関わった経験があれば必ず記載してください。特に、ISO規格やCEマーキング取得に関する知識や経験は、アピールポイントになります。
文化的な理解を示す
日本での勤務経験や、日本企業特有の文化への理解を示すこともプラスになります。たとえば、ホウレンソウ(報告・連絡・相談)の徹底など、コミュニケーションスキルについても触れると良いでしょう。
まとめ
機械設計エンジニアとしての職務経歴書は、技術的なスキルだけでなく、プロジェクト経験や成果を具体的に示すことが重要です。また、外国人エンジニアがよく犯しがちな間違いを避け、日本のビジネス文化に即した書き方を心がけましょう。適切な修正とカスタマイズを行うことで、書類選考を通過しやすくなります。ぜひ参考にしていただけましたら幸いです。
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